清拭の基礎知識

清拭は高齢者の身体を清潔に保つ方法

高齢になり動くことが難しくなってくると、介護生活の中でもお風呂は重労働になります。
お風呂に入る事も大変ですし、介護する側がお風呂に入れるのも大変です。
そのため、頻繁に入浴できない状態になれば、高齢者の方の体を清潔に保つために清拭を行います。

清潔にするということもあり清拭を行いますが、皮膚の汚れを除去するということばかりではなく、体を丁寧に拭くことでマッサージ効果もあり、血液の流れがよくなるということも含めて行う事です。

体を拭くときには手足を曲げたり伸ばしたり、少し体を起こすようにするなど、体、関節を動かすので、関節がかたまって硬くなるのを予防してくれるという効果もあります。
お話しながら清拭を行うので、介護すぐ側とされる側のコミュニケーションの時間ともなります。

清拭の際に必要な準備とは?

清拭の前に、必要なものを準備しておきます。
まず温度が熱めのお湯、清拭用のタオルを4枚から5枚、このうち1枚は、からぶき用に利用します。

体を覆い体温が下がらないように清拭を行う必要があるので、バスタオルも準備し、ぬれタオルを入れるビニール、さらに清拭後の着替えを一式準備しておきます。
こうした準備を行っておくことで、清拭後、素早く着替えを指せてあげることができ、風邪防止につながります。

清拭はどのようにして行うのがいい?

夏場などは夜でも構わないと思いますが、やはり疲労の少ない日中、また体調が急に変化しても対応ができる昼間の方が安心です。
冬場などはなるべく暖かい日中に行い、寒さを感じるようなら室温を23度前後くらいに暖めておく方がいいでしょう。

体調の変化が起きやすいという方もいますので、正式の前に、必ず調子が悪くないかどうか、顔色を確認します。
体調場悪い時には無理して行う事はありません。

タオルを熱めのお湯でしっかり濡らし暖めます。
ホットタオルを作って体を丁寧に拭いていき、使い終わったタオルはビニールの中に入れていきます。
吹いている最中に広がりすぎると温度が下がってしまうので、広げ過ぎず裏面、表面をうまく利用し素早く拭いていきます。

清拭の順番は、顔から手、腕、さらに胸、お腹、背中、足という順番で行います。
方向は心臓の方に向かって外から中へという方向です。
拭いていない箇所は体が冷えないように大きめのバスタオルをかけておきます。

部位によって拭き方にコツがある

首、顔は中央から目じりに向かい副というイメージです。
額、鼻、頬、口と外側に向かって清拭し、特に耳の裏は汚れやすいですし、匂いが出やすい場所なので、丁寧にふき取ります。

手、肩と優しく拭いて、胸に行きます。
胸とお腹は面積が広いので、おへそのあたりから円を描くように清拭します。
女性で胸のサイズにボリュームがある方は、その下に汚れが貯まりやすくなるので、念入りに拭きます。

背中、おしりは体位を変えて、お尻のあたりには褥瘡ができやすいので、血液の流れをよくするために、マッサージするつもりで清拭すると血液の流れもよくなります。
足は片足ずつまげて、踵、くるぶしをふいて、褥瘡などがある部分は皮下組織が損傷していることもあるので、やさしくこすらないように済ませます。
首回りやお腹のしわ、おへそやももの付け根、陰部、耳の後ろなど汚れやすい部分はより丁寧にしっかり清拭してあげると気持ちよく過ごせるでしょう。