フィリピン出身の介護士について

介護における人材不足の問題

介護現場では人材不足が長い間問題となっています。
これは、高齢化社会を迎え介護を必要としている人がどんどんと増えていること、介護現場の労働環境があまりよくないこと、慢性的な人材不足で労務過多が起きていること、ブラックで賃金が低いといったネガティブなイメージが強いことなどが理由です。

複数の理由が重なっておりなかなか人材不足の解消は難しい状況にあります。
そこで話題となっているのが外国人の介護士の誕生です。

外国人は日本で安定的に仕事ができること点でメリットがありますし、介護事務所としても労働力が確保できるという点でメリットがあります。
介護の現場に外国人が参入するというのは双方にとってメリットが高いということで注目が集まっているのです。

フィリピン人の介護士の誕生

2006年、フィリピンとの協定によってフィリピン人介護士の受け入れが決定しました。
フィリピン人の介護士を受け入れるにあたっては継続的に仕事をするために介護福祉士資格の取得が必要です。
そこで、国内の介護施設で働いて実務経験を経て介護士の受験資格を得るケースと介護福祉士養成施設に通って資格を取得するというコースがあります。

どちらも介護福祉士になることが条件で滞在をしていますから、既定の年数で資格取得ができない場合にはフィリピンに帰国することが条件です。
日本人にとってはネガティブイメージもあり、介護業界では人材不足が続いていますが、日本で働きたい、継続的に仕事をしたいというフィリピン人にとってはやりがいを見出しながら仕事ができるとして今後どんどんとフィリピン人の介護士が増えていくことが予想されています。

フィリピン人の介護士が働くにあたっての問題点

フィリピン人の介護士が働くことはメリットばかりではありません。
やはり問題点もいくつかあります。

まずはやはり言語の問題です。
介護を必要としている人たちは耳が遠いということも多いですし会話の内容も理解しにくいことがあります。
そういった際、日本語があまり話せないフィリピン人の介護士だと介護者とのコミュニケーションがうまく取れない可能性があります。

次に、就労の問題です。
入国したフィリピン人が養成施設で学んでいたり、介護施設での就労をしていたりといったことをどのように管理するか、さらには働いている施設の管理といったものもきちんと行っていかないと不法滞在の可能性も出てきます。

最後に労働条件の問題です。
日本人と同等の労働環境を守ることができるのか、賃金格差や福利厚生の面で不利が生じすぎないかという点で今後どのように均衡がとれるようになるかが課題となっています。
フィリピン人介護士が安価な労働力とならないよう、きちんと個を重んじて働ける環境を作ることが求められているのです。